指導におけるICTの効果的な活用の解説動画のご紹介

文部科学省より、各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する解説動画が公開されました。(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00941.html)
動画では、各教科の特質に応じてどのようにICTを授業に取り入れたら良いのかのポイントや、ICTの特性を活かしてどの様な授業を行うと効果的かが例示されています。今回は、これらの動画について、ご紹介させていただきます。

動画内の冒頭でまず紹介されているのが、各教科におけるICT活用のポイントです。どのような点に注意すれば良いのか、どのようにICTを用いると効果的な授業ができるのかが各教科の動画で紹介されています。

<参考資料 文部科学省 各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する解説動画 解説動画内で使用している資料【算数・数学科】(PDF:3700KB)
https://www.mext.go.jp/content/20201102-mxt_jogai01-000010146_003.pdf
(最終閲覧日2020年12月14日)>

どの教科でも紹介されているICTの活用例は、児童生徒間の意見の交換や共有、議論です。例えば国語科では書いた文章をグループで読みあい、分かりにくい部分をコメント機能で確認しあい、それを文章へ反映するという試みが紹介されていますし、社会科では収集した情報を基に、ICTを活用して情報交換し、考えを広める、深めるということが紹介されています。算数科では問題をどの様に考えたのかを一度にクラス全員の考え方を共有することが例示されています。児童生徒間で様々な意見があることを知ることで、理解やの広さ、深さや考えの視野を広げることができます。このように、ICTを利用することで、より対話的で深い学びを実現することができます。また、これまでは一部の児童生徒しか参加することができなかった対話的な取り組みにも、より多くの児童生徒が取り組むことができるようになります。

次に多く紹介されている点としては、繰り返し学習の補助や、学習データの蓄積・活用です。算数科では、問題で行き詰ったらリセットできるようにし、試行錯誤をしやすくすることで問題を自分で考えやすくしています。社会科、理科ではインタビューや実験を撮影することで素早く情報収集できるようにしたり、映像を繰り返し再生できるようにすることで、大切な部分や気になる部分を繰り返し確認し、より深い考察、事実の確認ができるようにしています。また、体育の指導では実技の一瞬の動きを撮影、再生することで、自身の行動の振り返りを行っています。こういった特定の状況を繰り返し再生する、ということはICTの補助無しで行うのが特に難しい点です。その他にも、算数科や理科では領域ごとに学習のデータをクラウドに蓄積することで、過去に行った学習を、児童生徒がいつでも系統的に振り返りやすくなることが紹介されています。

各教科の特性に応じたポイントとしては、算数・数学科では図形やグラフの作成でデータを視覚的に捉えられるようにしたり、社会科ではGoogle Earthを利用してハザードマップと過去に起こった災害を照らし合わせや、国別の統計データの加工を行っています。また、外国語の指導では、海外の児童生徒と実際にコミュニケーションを取ることにICTを活用する事例も紹介されています。特に英語に関してはICTを積極的に活用する都道府県のみが高校生の英語力の目標を達成するというデータが提示されています。このことからも、ICTを活用して授業を行うことの有効性が伺えます。

<参考資料 文部科学省 各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する解説動画 解説動画内で使用している資料【外国語】(PDF:9200KB)
https://www.mext.go.jp/content/20201102-mxt_jogai01-000010146_009.pdf
(最終閲覧日2020年12月14日)>

また、国語科では臨時休校時のICTを活用した授業例が紹介されています。授業全体の流れが丁寧に紹介されているため、これからもしも学校が臨時休校になった場合に、どうやってICTを使って授業をしようかと悩まれている先生のご参考になるかと思います。

<参考資料 文部科学省 各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する解説動画 解説動画内で使用している資料【国語科】 (PDF:1237KB)
https://www.mext.go.jp/content/20201110-mxt_jogai01-000010146_001.pdf
(最終閲覧日2020年12月14日)>

最後に、全ての教科で言われていることがあります。それは「ICTは手段であって、目的ではない」ということです。ICTを利用することが目的となり、先生の従来の授業の良さが減ってしまっては本末転倒ですね。しかし、「ICTを使った授業は難しいんじゃないか」「ICTを授業で使うことには抵抗がある」といった先生方もいらっしゃると思います。従来式の授業で素晴らしい授業を行ってきた先生ほど、ICTを利用した授業に移行することに抵抗があるかもしれません。しかし、先生の持つ高い授業のスキルとICTが合わさることで、授業は児童生徒にとって更に素晴らしいものになって行くはずです。もしICTを使った授業への移行に抵抗を感じた時には、まずICT支援員にご相談してみてはいかがでしょうか。ICT支援員は先生方がICTを使った授業を実践するご支援をするために学校にいます。先生から「こんな授業はできないだろうか?」とご相談いただくことで、より具体的なご支援をご提案することができます。先生方が紹介されている動画を見て、授業にICTを取り入れる一助になることができれば幸いに思います。

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