GIGAスクール構想をサポートするデジタル教材プラットフォーム「navima」のご紹介

今回はGIGAスクール構想にある「多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化された学び」をサポートするデジタル教材プラットフォームをご紹介したいと思います。様々なプラットフォームが提案、発売されていますが、今回は「navima」について、どんなことができるのか、導入することでどんなことが期待できるのかについてご紹介させて頂きます。

「navima」は凸版印刷が2021年4月より提供を開始するサービスで、小学校1年から中学校3年の主要五科目(算数・数学、国語、理科、社会、英語)の通常授業での使用に加え、朝学習や家庭学習をサポートしており、ネットに繋がっている場所であれば、どこでも利用が可能となっています。

「navima」の特徴的な点として、個々の児童生徒一人一人によりそった学習を提供すること、児童生徒の学習意欲を刺激することに力を入れている点が挙げられます。

その一例として、アダプティブドリルという機能があります。これは児童生徒一人一人の学力に適した学習を提供する機能です。児童生徒が苦手とする割合が高い教科の一つとして、算数・数学が挙げられます。*1

navima」は算数・数学で問題を誤答した場合、お助け動画で基礎を再確認することができるようになっています。この動画で基礎的な考え方を学びなおし、その上で再度問題にトライすることができるのです。

このお助け動画は小中あわせて700本もの動画があります。家庭での学習においてもわからない部分をその場で調べることができるため、算数・数学が苦手な児童生徒にとって、心強い援護になるのではないでしょうか。

一方で、勉強の得意な児童生徒は、正解を繰り返すと学習をどんどん先に進めて行くことができます。これによって、勉強の得意な児童生徒の更なる学力向上が期待できます。このように勉強の得意な子供、苦手な子供両方に適切な学習を提供する工夫がされています。

個々の学習スタイル・理解度に合わせて学びを深めていけるアダプティブドリル

他の教科でもドリルによる問題演習や、国語であれば漢字をタブレットに書いて覚えたり、英語であればイラストで場面・状況を分かりやすくした上で、ネイティブな発音を再生することができ、音を聞いて単語を書くことで正しい発音で単語を覚えることができるなど、ICTを利用したサービスならではの工夫がされています。タブレットへ書きこむため、試行錯誤がしやすいことも便利な点です。

使える英語を身に付けるために必要な「英語を英語で理解する」をサポート

その他に児童生徒の学びによりそう機能として、学習した結果を可視化する習熟度別ヒートマップという機能が搭載されています。

これはドリルで行った学習回数が数字、習熟度が色によって一覧表で表される機能で、児童生徒が問題にトライした回数や、どこでつまずいているのか、学習のどんな部分を苦手としているのかが一目でわかります。

個々の児童生徒の学習への取り組みの結果がデータとして残るため、関心意欲態度などの把握がこれまでよりも更に正確になることが期待できるほか、学習の実態が把握しやすくなり、サポートが必要な児童生徒により早く気づいてあげることができるようになります。

これによって、これまで以上に児童生徒一人一人により適切な指導を行えるようになることが期待できます。児童生徒にとっても自分の学習成果が目に見えるようになるため、学習意欲の向上が期待できます。

リアルタイムに1人ひとりの理解度がみえる「習熟度ヒートマップ」

また、学習意欲を向上するための試みとして、ゲーミフィケーションという機能が搭載されています。これは学習の成果に応じてコインやトロフィー、様々なモチーフやキャラクターが獲得できるという機能です。

このような機能は実際のゲームにも使われており、日々の学習に達成感を持たせてくれます。学習の成果として目に見えるものが得られることで、子供の学習意欲を刺激します。これによって、勉強が苦手な児童生徒も、試行錯誤しながら問題を解き、ゲーミフィケーションによって目に見える成果を実感できます。

これを繰り返すことで学力が向上し、テストでより良い点を取ることができるようになり、更に学習意欲が高まる、という良いサイクルの構築が期待できます。

navima」はGIGAスクール構想にある主体的・対話的な学びもサポートしています。
児童生徒の回答を一覧公開して互いの意見の違いを確認したり、コメントを付けてみるといった機能が搭載されている他、先生と子供が1対1でコミュニケーションを取る機能もあるため、多人数の中で意見を言うことや、人の多いときに先生に話しかけるのが苦手な児童生徒に対しても、児童生徒に合わせた形でコミュニケーションを取ったり、サポートすることができます。

児童生徒の回答を見える化

昨今、学力の二極化が大きな問題になっており、貧困にある児童生徒は塾などで学習することが難しく、世代をまたいで学習が困難なループに陥りがちであることがわかっています。

*2GIGAスクール構想にある、「多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化された学び」を実現し、それを断ち切る為には、家庭でも学習を途切れさせないことや、児童生徒一人一人によりそった学習の提供が必要です。

そして「navima」はそのような学習をサポートするデジタル教材プラットフォームです。

先生方がGIGAスクール構想の実現に必要なサービスの導入を検討する一助になることができれば幸いに思います。

<参考資料>

*1 文部科学省 (12)「義務教育に関する意識調査」結果(抄)
(最終閲覧日2020年12月24日)

*2 日本財団 家庭の経済格差と子どもの認知能力・非認知能力格差の関係分析
-2.5 万人のビッグデータから見えてきたもの-
(最終閲覧日2020年12月24日)

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